たこやき

観劇記録

劇団アニマル王子第20回公演『憂世彼方 -霧の花街宵乃籠釣瓶-』

【作・演出】
松野正史
【日程】
2017/03/15 (水) ~ 2017/03/19 (日)
【会場】
ブディストホール
【出演】
佐野次郎左衛門・・・吉山博海
竹中七美・・・・・・河合優
カゴツルベ・・・・・丹治泰人
八橋花魁・・・・・・なかがわあつこ

九重花魁・・・・・・若菜唯

治六・・・・・・・・黒崎翔晴
佐野次郎兵衛・・・・村田佑輔
清・・・・・・・・・井家久美子

羽林喜三郎・・・・・小埜裕介
瓦版屋丸吉・・・・・風間庸平
釣鐘権八・・・・・・谷口正人
繁山栄之丞・・・・・森ひであき

橘屋女楼主・・・・・小林千紘
舞鶴花魁・・・・・・深月要
遣手珠江・・・・・・高橋春香
床回し太助・・・・・内田雅人
承太・・・・・・・・荒瀬皓平
鍛冶屋与兵衛・・・・岡田祥吾
岡分・・・・・・・・藤堂五作
玲奈・・・・・・・・大友沙季
晴美・・・・・・・・叶江透
菊・・・・・・・・・小口美雪
彩・・・・・・・・・松岡絵里奈
茶衣・・・・・・・・井手かおり
万平・・・・・・・・徳永嘉俊
千平・・・・・・・・菅田良樹
百平・・・・・・・・井上泰一朗

塚本柿右衛門・・・・垣内あきら


[あらすじ]
時は享保徳川吉宗の時代。
下野国で絹問屋を営む佐野次郎左衛門は、生まれつきその顔に醜い痣がある。
母の言いつけを守りまっすぐに生きているものの、その醜さゆえに人から疎まれることも多かった。

ある日、
次郎左衛門が商いで江戸・吉原に出向いた先で、橘屋お職・八橋花魁と出会い二人は一目で惹かれ合う。

一方、江戸の町は続く女郎斬りの噂で持ちきり。
陸奥国の降霊術師一族の血を引く女・竹中七美は、同心・羽林喜三郎にその力を見込まれ、女郎斬りの下手人を捕らえるために協力することになってしまう。

女郎斬りを調べている最中、七美は町で不思議な男を見つける。

その者の名は「籠釣瓶(カゴツルべ)」
それは次郎左衛門の中に潜む、もうひとつの霊魂であった。

止まぬ女郎斬り

次郎左衛門と八橋の仲を良く思わぬ、八橋の間夫・栄之丞の企み。
次郎左衛門と籠釣瓶の悲しい過去…。
女たちの情念渦巻く吉原で、様々な人間達の想念が昏く深い霧のように次郎左衛門に忍び寄る。

その霧晴れたその時に
お天道様が照らすのは
市中騒がす女郎斬りか
人を愛する化け物か